子宮頸管ポリープは妊娠を妨げることがあります。
見つかってすぐに治療することができるので、恥ずかしがらずに処置をしてもらいましょう。
では、その子宮頸管ポリープはなぜできてしまうのかを考えてみましょう。
子宮頸管ポリープの原因について
子宮頸管ポリープは、子宮の粘膜が増え続けることでできるできものです。
粘膜は増殖すると、キノコ状の突起物に変化していきます。
子宮と膣との間に、子宮頸管と呼ばれるものがあります。
そこの粘膜が異常を起こし、増殖を始めると、子宮頸管ポリープができることがあります。
子宮内膜でも同じ症状が起こることがあり、それを子宮内膜ポリープと呼んでいます。
子宮頸管ポリープの大きさは2〜3ミリと小さく、複数個連なってできることがあります。
大きくなっても1センチ弱と、非常に小さなしこりなので、自分で触ってわかるものではないです。
子宮頸管ポリープのはっきりとした原因は分かっていません。
ただ、たくさん子供を産んだ女性にできることが多いです。
また、女性ホルモンの影響、細菌感染の影響など、考えられることはいくつかあります。
子宮頸管ポリープは妊娠中にかかると、胎児に影響がでます。
できるだけ妊娠前に検査を受けて、ポリープがないかを確認しておきましょう。
ポリープができてしまっても、自分自身に大きな影響はありません。
不正出血が増えるくらいで、見つけて簡単な治療をすれば、悪性化する心配もありません。
子宮頸管ポリープの治療について
子宮頸管ポリープは悪性に変化することがあります。
ですが、ほとんどの場合は、子宮ガンを心配して検査をして、取り除かれてしまう場合が多いです。
手術は短時間で終わる切除手術になります。
ポリープが根付いていなければ、麻酔なしで簡単に取ることができます。
出血は多いものの、輸血が必要になるだけ大量出血をすることはありません。
妊娠中にポリープが見つかった場合、リスクが大きくなります。
妊娠中に無理な手術をしてしまうと、流産や破水の可能性が高くなります。
ですが、医師の考え方としては、胎児に感染症などの影響があるかもしれないので、
取ってしまった方が良いとされています。
妊娠中は切除するのかしないのかがはっきりしません。
ただ、悪性ではない限り、手術で流産してしまうのが恐いので、
手術はしない方が良いかもしれません。
ポリープの症状や状態によって、きっちり相談して手術を決めた方が良いでしょう。